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アクセラレーションプログラムとは?4つの運営方法と事業活用例を紹介

更新日:

2024/4/12

最近、DXを推進するトレンドから既存の事業だけではなくイノベーションを求める企業は少なくありません。ただし、既存事業から実証が十分でない新規事業へシフトすることはリスクの掛かる取り組みとなります。
そこで注目されているのは、専門家の知見や大手企業の資本をベンチャー企業とマッチングさせる事業であるアクセラレーションプログラムです。
本記事では、企業組織の外でパートナー関係を構築して事業を成功に導くアクセラレーションプログラムについて解説します。自社製品の収益モデルを模索中の担当者の方は、ヒントにしてみてください。

目次

1. アクセラレーションとは?

アクセラレーションとは、「加速すること」を意味します。IT分野における機器やソフトウェアの高速化処理で使われる用語です。たとえば、コンピュータの処理速度を高めるために、高速処理が可能なグラフィックボードを増設する機器の追加などをアクセラレーションといいます。

引用:IT用語辞典「アクセラレーションとは」

ビジネスにおけるアクセラレーションの意味は?

ビジネスにおけるアクセラレーションの意味は、短期間で事業を成長させる取組みを意味します。アクセラレーションプログラムは、スタートアップ や起業家が事業規模の拡大に向けて活用する仕組みで、アクセラレーションプログラムを運営するのは、大手企業やベンチャーキャピタルや専業のアクセラレーターとなります。アクセラレーターは、スタートアップの事業戦略やビジネスアイデアを精査しながら、スタートアップと二人三脚で事業の成長に取り組みます。

アクセラレーターは、アクセラレーション対象として公募したスタートアップに対して、プッシュ型で事業成長を支援する役割を担います。例えば、短期間で企業価値を上げるためには、各分野のエキスパートやメンターを招へいして、事業成長をサポートする人材を投入したり、顧客となり得る大企業を支援企業としてマッチングしたり、プログラムの間に利用できるコワーキングスペースを提供するといった支援を行います。このように短期間で選定した事業を推進し、MVPの制作や実証実験まで進めるように、スタートアップ企業を支援する設計したプログラムがアクセラレーションプログラムです。

2. アクセラレーションプログラムを活かす4つの運営スタイル

それでは、4つの運営スタイルで分けられるアクセラレーションプログラムを紹介しましょう。

自社主導による運営

大手企業が自社組織内のアクセラレーターとなる人材を創出できる場合は、自社主導による運営が可能です。自社にアクセラレーターとなる人材がいる場合は、アクセラレーションプログラムを運営する部署を創設し、ビジネスアイデアを社内から公募・選別して、事業開発を支援します。

自治体や金融機関も含めた共同運営

共同運営は、自治体や金融機関、大企業などからの出資を集めた共創をモチーフにした運営方法です。共同運営は、出資する大企業にとって実証実験の役割があります。大企業にとっては、実証されていないビジネスアイデアを取り入れることがリスクとなります。
長年のブランドを築いてきた大企業の場合は、イノベーションを共創するスタートアップが実証実験することにより、自社ビジネスへの影響を押さえられるでしょう。大企業にとっては、アクセラレーションプログラムがリスク回避の役割となります。

企業間マッチング運営

企業間のマッチング運営は、アクセラレーションプログラム運営会社が支援先を求める企業と、支援する企業をマッチングさせる方法です。

マッチング対象となる企業

  • イノベーションや実証実験を目的とする複数の大企業

  • 小回りの利くベンチャー企業やスタートアップ

アクセラレーションプログラムの運営会社は、両者をマッチングさせてスタートアップの事業成長をサポートします。アクセラレーションプログラムの目的は、多様化する新しい発想のビジネスと従来型のビジネスをマッチングさせてシナジー効果を発生させることです。

伴走型運営

伴走型運営では、アクセラレーターがサポートするスタートアップに対してより深く関わります。たとえば、営業先の紹介やメンターのアサイン、事業アイデアや推進方法の壁打ちなどの支援を行い、スタートアップの伴走者として、アクセラレーションプログラムの支援対象となるスタートアップと一緒に事業開発・成長に取り組んでいく方法になります。

3. アクセラレーションプログラムの具体的な進め方

プログラムを進めるには、企業同士の仲介役となる運営会社を使う場合が一般的です。運営会社を活用した進め方を紹介します。以下、一般的なアクセラレーションプログラムのマイルストーンをご紹介します。

  1. ビジネスアイデアの募集

  2. ビジネスアイデアの選定

  3. 支援企業とスタートアップ企業の精査

  4. プログラム支援機関の決定

  5. デモデイ

1.ビジネスアイデアを募集

アクセラレーションプログラムは、ビジネスアイデアの募集から始まります。運営方法により異なりますが、事業アイデアの社内公募や運営会社を通して外部からも広く応募を募ること必要です。スタートアップは、実証されていないアイデアレベルであってもアクセラレーションプログラムによる事業アイデアのブラッシュアップが期待できます。

2.ビジネスアイデアの選定

ビジネスアイデアの選定は、集まったアイデアの選別段階として書類選考や企業担当者との面接などを実施します。アイデアレベルの事業案の場合は、仮説検証から実証実験に向けたゴール設定が必要です。運営会社は、ビジネスアイデアで応募したスタートアップ企業を選考します。

3.出資企業とスタートアップ企業の精査

スタートアップ企業が資金調達を求めている場合は、出資元となる支援企業の選考に入ります。ベンチャーキャピタルが運営するアクセラレーションプログラムの場合は、運営するベンチャーキャピタルからの出資を得られる場合もありますが、運営会社が出資をしない場合は、応募したスタートアップ企業に出資をする可能性がある資金提供社を選定、紹介するなどの支援を行います。同時にアクセラレーションプログラムの期間は、出資をする可能性がある企業が出資の可否を精査する期間でもあります。

4.プログラムサポート期間の決定

アクセラレーションプログラムでは、短期間での事業成長を目的とするため、数週間から数か月ほどを目安にサポート期間が設定されます。期間中は、各専門分野のエキスパートやメンターによるサポート相談が可能です。一般的なアクセラレーションプログラムの期間は3ヶ月から6ヶ月程度となります。

5.デモデイ(成果公開)

アクセラレーションプログラム運営会社は、設定期間を終えることにより、デモデイ(Demo Day :成果公開)を開催します。デモデイは、プログラム参加検討中のベンチャー企業などに向けた成果のお披露目会です。プログラムによる短期間で達成した事業成果に対して、次なる実証企業や起業家を発掘するための場になります。

4. アクセラレーションプログラム2つの事業活用例

それでは、アクセラレーションプログラムの活用例として2つの事業を紹介します。

日立GLS「くらしのハピネス協創プログラム」

日立グローバルライフソリューションズが運営するアクセラレーションプログラムは、家電・空調事業との協創事業です。事業テーマは、「くらしのハピネス協創プログラム」になります。プログラムを通じて、暮らしにおけるハピネス度の可視化や自宅時間の充実度を向上させる事業創出に取り組んでいます。多様化する生活スタイルに寄り添ったサービスの提供を目指す企業との連携プログラムです。

https://port.creww.me/crewwnews/104349

百五銀行「アクセラレーター2022」

「百五銀行アクセラレーター2022」は、三重県や愛知県発のアクセラレーションプログラムです。金融機関の百五銀行が運営会社となって、地元の工務店や書店と外部スタートアップ企業の連携によりイノベーションを画策しています。金融機関の運営だけあって、二次選考から最終選考までプログラムが組み込まれて、着実な事業成果を目指している計画が特徴的です。

https://growth.creww.me/6f8b4af2-c5fd-11ec-bdf9-49d3a5a18ed7.html

5. まとめ:参加者の可能性を広げるアクセラレーションプログラムを検討しよう

この記事では、アクセラレーションプログラムについて、概念や運営スタイル、進め方など解説してきました。アクセラレーションプログラムは、ビジネスで実績を出してきた専門家の手腕を発揮する場でもあります。
アクセラレーターとしてスタートアップをサポートする専門家が、短期間のうちにビジネスモデル創出で成果を出す場にもなるでしょう。事業資金の出資者や出資を受けるスタートアップだけではなく、関わるすべての事業者の可能性を広げます。ビジネスアイデアを活かして参加を検討してみてはいかがでしょうか。

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